小説47

 結局、ぼくたちはこのバーで3時間近くを費やし、当然のようにふたりとも飲み過ぎてしまって、そのままこのホテルに泊まることにした。
 この日の彼女は、普段と比べるととても激しかった。終わった時には、ぼくはもうふらふらで(もちろん酒のせいもあるけれど)、シャワーを浴びる気にもなれなかった。それは彼女も同じようで、半ば放心状態で、それでいてなかなか興奮は収まらず、寝付くこともなかった。
「ねえ、高校時代に何があったの?」
またその話かとぼくは思った。しかし、次の瞬間何故かこう口にしていた。
「彼女が死んだんだ。」
そして、その一言がぼくの頭のどこかにあるスウィッチを入れてしまったらしく、ゆっくりとぼくと智恵美の話を語り始めてしまい、一度話し始めるとどこまでも詳しく、全くよどむことなく、全てをぼくは話しきってしまった。そして、話し終えるとともに恐ろしいほどの睡魔がぼくを襲い、そのまま眠りについてしまった。
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by ktaro1414 | 2007-04-23 18:30 | STORY