忘れた頃に、突然更新


by ktaro1414
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小説91

「どうしてオレに会いたいなんて言ったの?」
そう言って彼女の方へ顔を向けると、彼女はきょとんとした顔でぼくを見ていた。その目は、ぼくの方を向いているけれど、ぼくを通り越して数メートル後ろを見ているようにも見えた。
「どうしてって、会いたいなぁって思ったから。それじゃダメなの?」
「いや、駄目なわけないけど。ただ、なんでオレなんかに会いたいって思ったのかなって、ちょっと不思議っていうか、信じられないっていうか」
彼女は相変わらずきょとんとしたままぼくを見ていた。
「どうして信じられないの?私って信用できない人?」
「いや、そうじゃないよ」ぼくは慌てて否定した。「キミが信用出来るとか出来ないとかの話じゃ無くって。そういうことを言われたことがあまり無いもんだから、つい」
「そうなの?そうは見えないけどなぁ」彼女は少しだけ表情を変えて言った。「矢口くんって、もう少し自分に自信を持った方がいいよ。っていうか、もう少し自分のことを理解した方がいいっていうか、わかんないけど、なんかそう思う」
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by ktaro1414 | 2009-01-14 12:35 | STORY