忘れた頃に、突然更新


by ktaro1414
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小説88

「なんだ、それじゃぁ」と、言いかけたぼくを制するように唐沢が言った。
「でも、オレはヒロミちゃんにオレの連絡先教えてるから、たまに連絡があるんだよ」
だからなんだよと思いながらも、ぼくは続きを待った。
「なんだよ、鈍いねオマエは」そう言って一口だけ水を飲んでちらっと外を見た。「だからオマエんちの電話番号教えといたから、ヒロミちゃんに」
ぼくは一瞬その意味を理解できなかった。
「なんだよ、かってな真似するなって顔だな」
「いや、そんな訳じゃ」ぼくは慌てて否定していた。「ただ、オマエが電話番号教えたからって連絡があるとは限らないじゃないか」
「そりゃそうだよ。ただ、ホントに美貴ちゃんが会いたいって言っているんなら連絡するんじゃねーの。そうじゃなきゃ、無いかもしんないけど」
確かにその通りだ。
「ま、期待しないで待ってな。」そう言いながら、唐沢はトレイを持って立ち上がった。ぼくもつられて立ち上がった。
「オマエ、この後の予定は?」
「今日はバイトだ」
「そっか。残念だな。今日飲み会があってさ、かわいい子来るんだけどな」
「ん、でも無理だ」
「そっか。じゃあまたな」
そう言ってぼくらは別れた。
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by ktaro1414 | 2008-07-09 12:47 | STORY