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忘れた頃に、突然更新


by ktaro1414
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行ってきました

甲子園。
やっぱいいわぁ。行ってきました_e0037751_1535784.jpg 

でも、ほんとなら九州国際大付属の試合のはずやったっちゃけど・・・
# by ktaro1414 | 2011-08-18 12:55 | いろいろ

1Q84

1Q84_e0037751_16595841.jpg

ようやく読了しました。
しかし、なんですね。この人の頭の中はどーなってんでしょうか?
よくあんなストーリーが浮かぶもんだと。

いつものことで、賛否いろいろあるんでしょうけど、
個人的には好きですね、この作品。
ただ、まだ完結されて無い感はありますが・・・
ねじまき鳥のように、忘れた頃に3巻目発刊なんて事があるんでしょうか。
(ノルウェイみたいに上下巻じゃなくBOOK1と2だし)
先日の読売新聞のインタビューでは、まだ何も考えてないって言ってましたが。

そうそう、その読売新聞の中で少しびっくりしたのが
「ぼくの小説は『ノルウェイの森』を除いて、いわゆるリアリズムの小説ではないが、・・・」
って、言ってるんですよね。
つまり、デビュー作「風の歌を聴け」もリアリズムの小説ではないと。
ひょっとして、一部で(?)言われてる「鼠幽霊説」を肯定してるんでしょうか。
(あるいは、知らないのは私だけだったりするんでしょうか?)

まあ、とにかく、続編希望です。
# by ktaro1414 | 2009-06-24 17:05 | いろいろ

小説93

「んーっとね、」ぼくが質問したこと自体を忘れたように飛んでいく水鳥の様子を眺めていると、ようやく彼女が口を開いた。「なんだかうまく云えないんだけど、矢口君って無理に自分を押さえ込んでる感じがするのね。これをしちゃダメなんだとか、ああなっちゃダメなんだ、みたいな。あ、ごめん。生意気なこと言っちゃって」
彼女の言っている意味はわからないではなかった。ぼくは、智絵美の事を当然忘れた事はないし、そのことにより無意識に(当然意識もしていると思うが)行動に制約を付けているような気はする。たとえば恋愛とか。
「ホントにごめん。怒っちゃった?」
「ううん。オレが訊いたんだし。ありがと。何となくわかるような気もするし」
「だからダメだって訳じゃないのよ。ただ、何となくそれが自分自身、辛いんじゃないかなぁなんて思っちゃったの」
「そんなに無理してるように見えるかなぁ。見えるんだろうね。特に意識してないんだけど。あれしちゃダメだ、これしちゃダメだ、とかって」
(恋も)と心の中でつぶやいてみた。
「んー、何となくなんだけどね。たとえば恋愛とか」
ドキッとした。ぼくは思わず彼女を見つめていた。
# by ktaro1414 | 2009-05-28 18:00 | STORY

小説92

 ぼくは、似たようなことをいつか言われたなぁ、と思った。そして思わず苦笑いしてしまっていた。そう、いつだったか豊田瀬梨香が(その時はまだ瀬梨香だ)ぼくに同じようなことを言ったことがあったのだ。その時はほとんど気にしていなかったが、2度目ともなると少しだけ気になってくる。
「ねえ、自分を理解するってどういう事かな?」
少しだけ彼女が身構えたのがわかった。
「いや、文句を言ってる訳じゃないよ。ただ、前にも同じようなことを言われたことがあってさ。その時もよくわかんなかったんだけど。それで、よかったら教えてくんないかなと思ったんだ」
 彼女は、しばらく考え込んでいた。遠くを眺めながら、時々ぼくの方を向いて、また遠くを眺めて。ぼくは残りのビールを一気に飲み干した。目の前でのんびり泳いでいた水鳥が(たぶん鴨だと思うが自信はない)突然はげしく水音をたてて飛んでいった。
# by ktaro1414 | 2009-04-14 17:32

小説91

「どうしてオレに会いたいなんて言ったの?」
そう言って彼女の方へ顔を向けると、彼女はきょとんとした顔でぼくを見ていた。その目は、ぼくの方を向いているけれど、ぼくを通り越して数メートル後ろを見ているようにも見えた。
「どうしてって、会いたいなぁって思ったから。それじゃダメなの?」
「いや、駄目なわけないけど。ただ、なんでオレなんかに会いたいって思ったのかなって、ちょっと不思議っていうか、信じられないっていうか」
彼女は相変わらずきょとんとしたままぼくを見ていた。
「どうして信じられないの?私って信用できない人?」
「いや、そうじゃないよ」ぼくは慌てて否定した。「キミが信用出来るとか出来ないとかの話じゃ無くって。そういうことを言われたことがあまり無いもんだから、つい」
「そうなの?そうは見えないけどなぁ」彼女は少しだけ表情を変えて言った。「矢口くんって、もう少し自分に自信を持った方がいいよ。っていうか、もう少し自分のことを理解した方がいいっていうか、わかんないけど、なんかそう思う」
# by ktaro1414 | 2009-01-14 12:35 | STORY